伊藤 賢治
メディア事業部 BizGREEN編集長
企画営業部マネージャー

伊藤 賢治

Kenji Itou

三重県出身の1976年生まれ。園芸業界誌「GardenCenter」を発行する(株)グリーン情報に約12年在籍して編集長を務める。園芸ビジネスに携わるさまざまな人達と出会うなかで、植物のある暮らしをカルチャーとビジネスの両軸で高めていきたいと考えるようになってストロボライトへ入社。園芸業界誌「BizGREEN」を立ち上げた後、現在は業界誌の枠を超えて、園芸・造園業界のBtoBサービス全般の構築を進めている

INTERVIEW

植物好きになったきっかけは

祖父が植木の生産者だったので、子どもの頃から植木畑が遊び場で、植木を掘り起こすのを手伝ったり、根巻を手伝ったりと、植物に触れる環境が原体験としてありました。
10~20代にかけては、本や映画、音楽、ファッションなど、カルチャーと名がつくものが好きでのめり込み、植物は嫌いではないけれど積極的に育ててみようというほどではありませんでした。
転機が来たのは20代の終わり。園芸の業界誌を発行する出版社に入社して、全国各地の植物の生産者さんや園芸店さんを取材するようになってからです。植物に携わる人たちの仕事を見聞きして、1つの花が消費者の手に届くまでに、こんなにもいろいろな人たちが関わっているんだということを知るようになり、同じ植物でもそれまでとは全く違って見えるようになりました。

前職では業界誌の編集長を務めていました

業界誌はどこも同じだと思うのですが、少ない人数の編集部だったので、編集だけでなく、取材、撮影、営業、制作と、とにかく無我夢中で何でもやっていた感じですね。

なので一般的にイメージされる編集部のようなキラキラした感じはなく、泥臭い編集者でした(笑)。でも、おかげでいろいろな情報が集まってくるようになってきて。

そこで人脈ができた

少ない人数の編集部だったというのもあり、取材でとにかくどこにでも顔をだしていて、「君どこに行ってもいるね」みたいな人になっていきました。もともと話が得意のほうでもなく、人付き合いも苦手なタイプなのですが、取材だと皆さん好意的にお話をしてくださり、自分のことや仕事のことなどをとても楽しそうに話してくれるんですね。そこで感じたのは、植物の業界の人たちって、どこか人間味があるというか、ビジネスライクな部分だけじゃない人が多い。人と人のつながりをとても大切にする業界だなというのは、今でも改めて感じますね。

ストロボライトに入社したきっかけはなんですか

1つの花が育種されて世の中にでるまでには、長い年月がかかります。でもその魅力を伝えきれないばかりに1~2年で商品として消えていくことも多い。また、魅力を伝えられないがために安価に流通してしまい、生産者も花屋さんも疲弊していく様子をたくさん見てきました。
そうしたなかで、僕は自分自身が植物を生産したり販売するというよりは、植物に携わる人の想いや植物がもつストーリーを分かりやすく伝える翻訳家のような役割を担いたいと思うようになりました。
植物のある暮らしを本当に定着させていくには、業界の仕組みや課題をよく理解したうえで、植物の魅力を大きな力で世の中に発信する両軸が必要だと思います。ストロボライトなら、BtoB、BtoCの両方のメディアでそれができると可能性を感じて入社しました。

働いてみてストロボライトはどんな会社ですか

一言でいうとジェットコースターみたいな会社です。スピード感がすごい。なんていうか…日々エキサイティングです(笑)。あと、本当に各分野のスペシャリストがそろっていて、「植物と暮らしを豊かに。」というミッションのもと、いろいろな経験を積んできた精鋭たちが集まったチームという印象です。

名古屋支社はどんな環境ですか

まだ人数は少ないですが、それぞれ得意分野が全く違う個性的なメンバーがそろっています。部署も違うので毎日一緒に何かやるということは少ないのですが、自分が行き詰まった時に相談すると、まったく違う視点の意見をもらえたりして、そこで一気にパーンと扉が開いたりすることも多いですね。

名古屋は園芸が盛んですよね

愛知県は日本一の花の産地として知られていますし、隣の岐阜県も鉢花生産がとても盛んです。日本最大級の鉢花市場である豊明花きもあるので、いずれは名古屋支社を中心に生産者さんと一緒になにかを発信できるような仕組みがつくれたらうれしいですね。

これから園芸業界をどう変えていきたいですか

園芸業界を約12年、取材という視点から見てきて感じることは、業界内では、植物自体のことはとても深く掘り下げて考えている一方で、世の中の他の分野やサービス、言い換えれば人の「暮らし」の部分とのマッチが、うまくいってないなということでした。
普通に生活をするなかで、「植物がある暮らしっていいな」と感じる瞬間があったとしても、いざ植物のある暮らしを実現しようと思うと、情報も、物も、サービスも、細切れのようになっていてとても分かりにくい構造になっています。植物愛好家はそれでも自分で情報を集めていけますが、ごく普通に生活する忙しい人たちが、植物をスムーズに暮らしに取り入れられる仕組みになっていません。

 

誰の暮らしにも当たり前のように植物がある世の中になるためには、他業種のサービスや、ITの力を積極的に取り入れる横への広がりが必要だと思います。ストロボライトには、植物を縦に掘り下げることも、サービスとして横に広げることもできる、大きな可能性を感じています。